Photo by Jeremy Bishop on Unsplash 永遠の真理の新しい、実り豊かな種子がわれわれの心に落ちて、そこに根をおろすことができるには、その前に不安という鋭い、深く切り込む棃の刃が、われわれの心のあとからあとから生じる硬い殻を、いくども切り開かねば…

すべての善は信仰によってわれわれのうちに生じるということである。「眠られぬ夜のために」 8月30日より 善は生まれにくく、育つのも遅い。しかしそれは私たちが自ら、起こそうとすれば難しいだけで、神に頼るなら、あとは心を開いていけばいい。 聖書から…

力強い善人にならなくてはならない。「眠られぬ夜のために」 8月29日より 世間は、大きな敵である。屈服してしまったことは数え切れない。その世間の代表格が身内なのかもしれない。たとえ世間をはねつけても、身内のものをはねつけることは難しい。 聖書か…

人間の生活は、それになにか正しい目的がなくてはならないというのなら、たえず神の慈愛を受け、それを他にわかつということでなければならない。「眠られぬ夜のために」 8月28日より 真の人生の目的とは、自覚できるのだろうか。何か目的に向かって進んでい…

マタイの福音書、山上の説教の中の一節。祈りながら、ふと気が付く。「自分はそれを本当に求めているのだろうか」 門をたたくには、勇気がいるものだ。大きな音をたてて叩くには、自分は絶対そこに入りたいのだ、という意思表明だからだ。入っても入らなくて…

神とその支配とはゆるぎない事実であり、また自分の内的生活におけるあらゆる真の進歩も同様に一つの出来事であって、獲得された知識や、まして単なる観念では決していないということが、自分の経験によって分かったときに初めて、人は本当の信仰に到達sるの…

どんな状況にあっても、善によって勝利をおさめてから、この世を去るのだと決心を固めなさい。「眠られぬ夜のために」 8月26日より 生まれながら、善か悪、どちらの素質になるかは私たちの責任ではない。しかし生きていく中で、どちらかの素質から反対へと変…

その語られる真理は、つねに、キリストが語ったことに基づいて述べられなければならない。「眠られぬ夜のために」 8月25日より 真理が見えるとき、迷いはなくなるはずだ。迷う隙もないものが真理だから。しかし、その確信が揺らいだ途端に迷い出すのが私たち…

悪はときどき、ここの人間について徹底的に力だめしをしてよいという正式の許可を、神から与えられることがある。「眠られぬ夜のために」 8月24日より できれば、その許可は自分にはしてもらいたくないものだ。打ちのめされるに違いない。最も、はなから打ち…

すでに十三世紀のある聖女は、幻によって、十字架と神の愛とは共にあるのが正しい道のたしかなしるしであると悟った。「眠られぬ夜のために」 8月23日より 両方が欠けているなら、偽りの脇道にいるのだ、とも書かれている。

Photo by Artem Kovalev on Unsplash まことの人生の楽しみを得ようと思うならば、なによりもまず、その楽しみがいったい何にあるかをはっきりさせ、それを妨げるすべてのものを、断然さけなければならない。「眠られぬ夜のために」 8月22日より もっと早く…

どんなに正しく過ごされた生涯であっても、いつか「この世の君」（サタン）が点検にくる日がある。「眠られぬ夜のために」 8月21日より 聖書からの引用 「もはや、あなたがたと多くを語るまい。世の支配者が来るからである。だが、彼はわたしをどうすること…

Photo by Josh Applegate on Unsplash 職業として説教することがとくに困難なわけは、個々の人間の魂の内部ではたらく神のみ業が段階的なものであって、聴衆の信仰の段階が説教者のそれと必ずしも一致しない、いや、それどころか、めったに一致することがな…

「大きすぎる靴をはくな」というのは、私の思いちがいでなければ、アラビアの諺である。「眠られぬ夜のために」 8月19日より 大きな靴をはくと歩きにくいのと同じように、自身に釣り合わぬ役目や地位に付くことは、どうしたってうまくいかない。自分の身の丈…

Photo by frank mckenna on Unsplash 多くの人びとは、彼らがこの世を去るときの精神状態からいって、われわれがもっぱら理性的に想像しうる天国、すなわち、ごまかしのきかない善人ばかりの社会に対しては、疑いもなくふさわしくないひとたちである。「眠ら…

そんな場合に、時ならぬ休息をのぞんだりすると、かえって心の安らぎを失い、そればかりか、ときには、最高かつ最善の事を怠るようになる。「眠られぬ夜のために」 8月17日より 休み。私はそれが自分の持つ特権のように思っている。働いているのだから、また…

どんな種類の人間とも正しく交わる唯一の道は、相手のために本当によい事をし、相手からもそれを受けようと志すことにある。 「眠られぬ夜のために」 8月16日より 相手の幸せに無関心であること、そこが大きい。私は他人の幸せに関心が持てないことが多い。…

人はいつもただ善い事をしようと心がけるべきである。「眠られぬ夜のために」 8月15日より ただ善い事をする。とてもシンプルである。しかし、そのシンプルさから目を逸らすと、とても面倒になる。なぜだろう、面倒だから目を逸らすのに。 聖書の引用 「しか…

広島にある、カトリック幟町教会 世界平和記念聖堂に初めて行きました。 日本とは思えないような、とても素晴らしい建物です。 また、中では練習をされているのか、ずっとパイプオルガンの演奏が流れていました。教会全体が楽器として鳴り響いているようで、…

人生において最も困難な瞬間は、人間が自己愛から根本的にひきはなされ、それによって、神秘家たちが「壊滅」と呼んでいる本当の死の暗闇に入らなければならない時である。 「眠られぬ夜のために」 8月14日より 壊滅というほどの状況に陥らなければ行えない…

彼らを恐れてはならない。さもないと、わたしは彼らの前であなたをあわてさせる。 「眠られぬ夜のために」 8月 13日より 私は何か行動を取るとき、何を基準に判断を取るだろう。それは他人にどう思われるか、を基準にしてしまっている。彼等は私と同じく完璧…

勇気と謙遜は常に併せ持たなければならない。「眠られぬ夜のために」 8月 12日より 神の前に出なければならない時、勇気は必要ないだろうか。胸を張ってその観前に出られるだろうか。

Photo by Bonnie Kittle on Unsplash しかし、そのような善ばかりを重んじ、毅然として善の味方をしようという堅固な心構えをもつことは、結局、つねにできることであり、またしなければならないことである。「眠られぬ夜のために」 8月11日より 私のなかに…

Photo by Kate Kalvach on Unsplash もっと「ただ神とだけでいる」ことが必要と思われる人びとがかなり多い。「眠られぬ夜のために」 8月10日より 私はどちらかといえば、一人でいることを好む。キリスト者のかたと積極的に交わるというよりは一人で祈りたい…

健全で雄々しい決心、なおしれにまさって直接の善き行為、これらはしばしば最上の医薬である。「眠られぬ夜のために」 8月9日より (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.…

Photo by Andreas Dress on Unsplash こういう喜びは、小さな可愛らしい高山植物のように、いくらか硬い、石の多い土地にしか育たないものだ。「眠られぬ夜のために」 8月8日より 幸せは、大きい小さいで比べることができる。もちろん大きな方がいだろう。し…

Photo by Will Francis on Unsplash 今でも、人々の間に、ことに教養のある人の間に存する実に大きな区別は、彼らがいったい何に関心をもつかという点にある。「眠られぬ夜のために」 8月 日より 私は何に重きを置いているだろう。どういうことが私を捉える…

人間の一切の行いに対する最後の審判というものを、われわれは人間的な概念や類推によって考えがちである。「眠られぬ夜のために」 8月6日より 自分の弱さを棚に上げ、神の懐により頼むこと。私たちは弱いのだから、その辺を考慮して取り計らってくください…

彼らの考えを変えうるのは神だけであって、われわれにできることではない。「眠られぬ夜のために」 8月5日より 議論をすると、負の感情に巻き込まれ、こちらが消費する。立ち向かったり、考えを改めさせようとするのは無駄なことだ。 聖書からの引用 「主よ…

なぜなら、私にはリヒアルト・ワーグナーのほかだれもいなかったからだ。（ニーチェ）「眠られぬ夜のために」 8月4日より 誰もいない。絶対的なものを否定してしまったら、後に残るのは有限なもの。有限であるが故に、それは居なくなる、ということである。…