洋書屋トトの読書生活

トトは古代エジプトの知識の神。この世のあらゆる知識を込めた42冊の本を書いたとされています。

コルネリア・ヘルマンのバッハがお気に入りです。

最近、コルネリア・ヘルマンの弾くフランス組曲と、パルティータをよく聞いています。

バッハの演奏っていうのは、他の作曲家と比べても、特に好みが分かれそうな気がします。バッハの音楽の懐の広さか、各演奏家の演奏の仕方にとても振り幅があるから。

ロマンティックに弾く人や、オリジナルな弾き方にこだわる人、淡白な感じの演奏をする人。

コルネリア・ヘルマンは淡白といえば淡白ですが、美しさを感じる「淡青」な感じかなと思います。特にフランス組曲第2番のallemandeが素敵だと思います。あと、1番のallemandeも。とても音色が美しいですね。

フランス組曲短調の曲が好きです。物憂げであり、優雅さもあり、少し古い薫りもする、香りでいうと何となくパチュリを思わせます。パチュリの薫りも好きなもので。

フランス組曲は2枚に分かれていて、アルバムの第1集は、2番、5番、1番、6番。第2集が、3番、4番で、フランス風序曲のパルティーロ短調が含まれています。

ん、なんでこんな曲順なんだろう?第1集の特徴的な並びは何か意味があるのでしょうか。短・長・短・長?じゃあなんで2番が先?うーん、私如きの感覚ではわかりません。

そして第2集は、よくフランス組曲カップリングされるフランス風序曲が含まれます。しかし、フランス風序曲ってなんかバッハらしくない感じがしませんか? よく知らないのですが何となく舞曲なのに踊りにくいというか。フランス組曲も同じく踊るためではない舞曲ですが、フランス風序曲はちょっとぎこちない?感じがします。

コルネリア・フェルマンのウェブサイトは、ドイツ語、英語とならんで何故か日本語訳も。日本でも人気なんでしょうか。サイトの記載を読むと、父親がドイツ人で母親が日本人とのこと。なるほど、だから日本語訳もあるんですね。バッハ国際コンクールに最年少の19歳で優勝した、実力派ですね。一番最近では、昨年に平均律クラヴィーア曲集 第1集の録音があるみたいですね。今は第2集の録音中なのでしょうか。

きっとゴールドベルグ変奏曲やイギリス組曲も予定あるのでしょうか。と思ってCDを出しているカメラータ・トウキョウのサイトを見ると、やはりバッハの録音プロジェクトと書かれているので、期待できますね!ピアノで聴くバッハでは、今一番一押しです!