洋書屋トトの読書生活

トトは古代エジプトの知識の神。この世のあらゆる知識を込めた42冊の本を書いたとされています。

ユリシーズのドラマ音声(英語)がポッドキャストでダウンロードできます。

ユリシーズについて前エントリーに書いたように、毎年6月16日はブルームズデイとしてファンが集うそうですが、今年はコロナの影響でイベントが行われなかったようです。その代わりとして、1982年にラジオ局が作成した、ユリシーズの本文すべての読み上げ、ラジオドラマ風に俳優が読み上げた録音がダウンロードできるとのこと。無料で、ポッドキャストなどでダウンロードして聞けます。収録時間は約30時間に及び、38人の役者が演じています。よくやろうとしましたよね…。無料で聞けるといっても、まあ、全部読み通すことが難しすぎのユリシーズの、英語で聞すべて聞き通す、これも不可能に近いと思えます。

しかし、ですよ。

試しに聴いてみると、おっ、ちょっと行けるかも…。まず1章が、だいたい1時間くらいの設定の物語ですが、録音時間を見ると40分くらいのものもある。ちゃんと登場人物は役者が、それぞれ演じて、セリフのように感情込めて話すし、語りの人は別にいるし、心の声はちょっとエコーかかってるし。なので、誰が喋ってるか?ふざけた調子で、喋ってる、怒ってる、など、文面以外の補完してくれる情報もあるので、単語が分からなくても、なんとかついていける。しかし15章はなんと約5時間ある。1時間の話のはずなのに。昔、2時間の映画を3時間かけて説明してくれた人がいました。そんな感じか。

とはいえ、耳で聴いているだけでは、私は聞き取れないです。そこで、ポッドキャストを聞きながら、Kindleで原書を目で追っています。すべては理解できませんが、先ほど行ったように付属情報が理解を助けてくれます。

原書は、Kindle Unlimitedを契約している人なら、「一冊英単語」シリーズで「ユリシーズ」が読めます。契約していなくても、400〜500円くらいで電子書籍なら買えます。これ、日本語の紙の本と、すごい価格差ですね。また、Wikipediaには、プロジェクトグーテンベルクのリンクもついているので、オンラインでも無料で読めます。しかし、長ーいので、Kindleアプリで読むほうが楽かと思います。

Ulysses - listen to the epic RTÉ dramatisation