洋書屋トトの読書生活

トトは古代エジプトの知識の神。この世のあらゆる知識を込めた42冊の本を書いたとされています。

コリンズコウビルド英英辞典 collins COBUILD 私の好きな英英辞典。

現在、紙の英語辞書は手持ちに4冊あります。

Oxford Advanced Learner’s Dictionary (OALD), Collins COBUILD Advanced Learner’s Dictionary (COBUILD), Lomgman Dictionary of Contemporary English (LDOCE), Oxford 英語類語活用辞典の4冊です。

それぞれ特徴がある英英辞典ですが、どれも外国語学習者用の辞書です。

コリンズコウビルド英英辞典 第5版

中でも特徴があるのがCOBUILD コウビルド英英辞典。私の手持ちは第5版。古いので、今発売されているもの(今のところ第9版)とかなり違います。ご注意ください。

最新の第9版

語義が、「フルセンテンスによる語句の定義」というものがあります。

例えば動詞の「hope」の場合

If you hope that something is true, or if you hope for something, you want it to be true or to happen.

というように一文の中に単語が含まれており、語義を表すのと同時にコロケーション (活用)も学べるようになっています。上の文だと「hope」は I hope that〜や、I hope for 〜という使い方をする、ということも合わせて知ることができます。この語義の書き方は新版になっても変わっていないと思います。OALDやLDOCEと比べても特徴的です。

LDOCE

エクストラ・コラムという独自のレイアウトも大きな特徴の一つ。

本文の右側、欄外に設けられた追加情報の欄のこと。ここには文法に関することや頻度などの情報がまとめて青で表示されています。N-COUNTとは可算名詞であること。また、コーパスの統計的な分析による使用頻度の高さです。3段階で表記され、◆が3つで最重要語句として約650語を対象としています。novelは◆◆◇と2つで、約1050語が対象になっています。今、出版されている最新のものはこのようなレイアウトではなく、オーソドックスなものでした。私としては見やすいのでは、と思っていたので残念です。

OALDに比べても買いやすいお値段なのも嬉しいです。きらびやかなOALDに比べて、地味な感じですが特徴もあって、良い辞書だと思います。