ネタバレあり 映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』
2017年に公開された映画『IT “それ”が見えたら、終わり。』の続編です。
本ネタはスティーブン・キング原作で1990年に公開されたTVドラマのリメイク版。
かなり前、VHSのビデオで見た記憶があります…。
デリーの街に、27年前に倒したITが帰ってきた。「やつが帰ってきたら再び集まる」と約束し、街を出た7人。彼らのもとに、唯ひとり街に残っていたマイクから電話が入ります。そう、IT(やつ)が再び動き出したのです。
今回もペニー・ワイズ役のビル・スカルスガルドは怪演で、今回はなんと素顔!でも出てます。顔に白塗りをするシーンがありますが、なんとなくジョーカーを思い出す…。
今回も、ペニー・ワイズは変態にドライブがかかって気持ち悪いこと、またでっかい婆さんや、きったないゾンビをはじめ、様々なクリーチャーも出てきて、ペニー・ワイズも「あの手この手」でルーザーズ・クラブに恐怖を与えるべく、奮闘します!
前作でペニーワイズにそそのかされて、父親を殺したヘンリー・バワーズは、刑務所に入ってすっかりオッサンになっていました。しかしペニー・ワイズの実体を持った手下として、刑務所を脱走し、マイクやエディを襲います。しかし、30年も昔の髪型のまま、と突っ込まれて、あっさり殺されてしまいます。あれ、殺しちゃったよというリッチーの軽さ。そんな感じだったり、誰もいないところからスケートボードが滑ってきても、「これって逃げたほうがいい?」「何か慣れたな」なたいなやりとりがあって、所々笑えるところがあります。
また、スティーブン・キングご本人も出てきて、ホラー作家ネタをビルと繰り広げるのも、面白かった。
しかしベバリー役のソフィア・リリス、すごくいいですね。しかも大人になったベバリーは、なんとジェシカ・チャスティン! どんなベバリーになるのか、いや、いかにも大人になったベバリー、という期待を込めて見ましたが、今回はソフィア・リリスのみずみずしさと危うさの同居する感じで勝ち!
スタンが最初に自殺するのですが、映画ではペニー・ワイズによる負の力ではなく、友を思う心だったことが最後にわかるのと、秘められたリッチーのエディに対する思いとか、戦いが終わってからのエピローグが描かれて余韻に浸れます。
最後のシーンであの映画の題名がさりげなく映りますが、他の方のブログを読むと、どうやらオマージュ的な意味だったみたいですね。